20秒でできるマウスの動作確認
マウスの絵にポインターを合わせ、左クリック、右クリック、ホイールクリック、親指側の2つのサイドボタンを1回ずつ押します。次にホイールを上へ数段、下へ数段回し、チルト(ホイールを左右に倒す機能)があれば左右にも倒してください。反応した部分は押している間だけ光り、その後は緑のまま残ります。表の下の一文に未確認の項目が出るので、どこまで終わったかがすぐわかります。
表には部位ごとの回数と、直近の押下時間(ボタンを押していた時間)が表示されます。一度も光らないボタンは、故障しているか、別の機能に割り当てられています。1回押しただけでカウントが2増える場合は、スイッチが劣化してチャタリングを起こしている可能性があります。
結果の見方と対処法
ボタンがまったく光らない
まずソフトの影響を疑ってください。Logicool G HUB、Razer Synapse、SteelSeries GG、Corsair iCUEなどのメーカーソフトは、ボタンをキーやマクロに変えたり、無効にしたりできます。ボタンを押したときにログにCtrl + CやF13などのキーが出るなら、ボタン自体は正常でソフトが割り当てを変えています。ソフトでそのボタンを初期設定に戻すか、ソフトを終了してマウスを挿し直してから再度試してください。何も届かずキーも表示されない場合は、別のUSBポート、新しい電池、別のパソコンで試してから故障と判断しましょう。
サイドボタンが反応しない
Firefoxは「戻る」(X1)と「進む」(X2)をどのWebページにも渡しません。ブラウザ自身が処理するため、Firefoxではどのオンラインマウステストでも、正常なサイドボタンが反応なしに見えます。直接テストするにはChromeかEdgeでこのページを開いてください。Firefoxでも「ページ移動でサイドボタンを検出」を押せば確認できます。ページが履歴に1件追加し、マウスの戻る・進むでその履歴を移動したときに、ボタンが動いたと判定します。Macでは、macOSにサイドボタンの標準動作がないため、メーカーのソフトで機能を割り当てるまで何も起きないことがよくあります。
1回のクリックが2回になる
マウスで最も多い故障で、日本ではチャタリングと呼ばれます。スイッチ内部の金属接点がすり減って跳ね返り、パソコンには2回のクリックとして届きます。マウスチャタリング確認を使えば、クリックの間隔を測って人の指では出せない短さを検出し、50回クリックした後に判定を出します。
スクロールが逆に動く、飛ぶ
下にスクロールしているのに一瞬上に戻る場合は、ホイールのエンコーダーが汚れているか摩耗しています。この表では1回の逆転を見逃しやすいので、すべてのホイールイベントを記録して逆転を数えるマウスホイールテストを使ってください。
ブラウザにわかること、わからないこと
Webページにわかるのは、OSが伝えるボタンだけです。左、右、中央(ホイール)、戻る、進む、それにホイールの回転とチルトです。MMO向けマウスの多ボタン、DPIボタン、プロファイル切り替えはマウス本体やソフトが処理するため、マウスボタンとしてはブラウザに届きません。キーに割り当てれば、ログにそのキーが表示されます。
押下時間はブラウザの時計で測ります。この時計はプライバシー保護のため、わざと粗く丸められています。表の横に表示される刻み幅は、Chromeで通常0.1 ms、ほかのブラウザでは最大1 msです。数十から数百ミリ秒になる押下時間には十分ですが、クリックの遅延を測るには足りません。そもそもどのWebサイトにも遅延は測れません。ブラウザはスイッチが閉じた瞬間を知らず、OSがクリックを渡した時点しかわからないからです。Webページでマウスの遅延を表示するサイトは、別のものを測っています。
ブラウザが受け取るレポートレートを知りたいときはポーリングレート測定を使ってください。マウスを円を描くように動かしている間の動きのレポートを数え、125 Hzから8000 Hzまでのどの段階に当たるかを表示します。
修理や返品の前に
- できれば別のブラウザ、別のパソコンでも試してください。どこでも反応しないボタンはハードウェアの故障です。
- メーカーのソフトでマウスのファームウェアを更新してください。更新でデバウンス設定が追加され、初期のチャタリングが出なくなる機種もあります。
- ワイヤレスマウスは充電するか電池を交換し、レシーバーをパソコン前面のUSBポートか、マウスの近くに置いた短い延長ケーブルに挿してください。
- 症状が出ている様子をこのページで短く画面録画しておきましょう。サポート窓口には説明文よりも伝わりやすく、受け付けてもらいやすくなります。
よくある質問
マウスのボタンをオンラインでテストするには?
上のマウスの絵にポインターを合わせ、左クリック、右クリック、ホイールクリック、2つのサイドボタンを1回ずつ押します。続けてホイールを上下に回してください。押している間は光り、一度反応した部分は緑になります。表では押した回数も数えます。
サイドボタンが反応しないのはなぜですか?
Firefoxは「戻る」「進む」ボタンをブラウザ自身で処理し、Webページには渡さないため、どのサイトでも検出できません。ChromeかEdgeでテストしてください。また、マウスのソフトでサイドボタンをキーやマクロに割り当てている場合はキー入力として届き、ログにそのキーが表示されます。
「戻る」ボタンを押すとページから離れてしまいませんか?
Chrome、EdgeなどChromium系のブラウザでは、ポインターが枠の中にある間は戻る・進むの動作を止めています。枠の外やFirefoxでは、通常どおりページの戻る・進むが働きます。
「押下時間」とは何ですか?
ボタンを押してから離すまでの時間を、ブラウザの時計で測ったものです。長押し中にボタンが引っかかったり、途中で離れたことになったりしないかがわかります。遅延(レイテンシ)ではありません。クリックがパソコンに届くまでの速さは、どのWebサイトにも測れません。
1回押しただけで2回クリックされます。ここでわかりますか?
このページは押した回数を数えるので、1回の操作でカウントが2増えれば手がかりになります。はっきり確かめるならマウスチャタリング確認を使ってください。押してから離すまでの間隔をすべて測り、人の指では不可能な短さを検出して、50回クリックした後に判定を出します。
マウスのDPIはWebサイトで確認できますか?
ボタン操作からはわかりません。DPIは1インチ動かしたときにセンサーが送るカウント数で、確認するには正確な距離を動かして生の入力を読む必要があります。設定中のDPIはLogicool G HUB、Razer Synapse、SteelSeries GGなどのメーカーソフトで確認でき、多くのマウスはDPIボタンでプリセットを切り替えられます。
スマホでもマウステストは使えますか?
ページは開けますが、指でのタップはマウスのボタンではないため、ほとんどの項目には実物のマウスが必要です。USBやBluetoothのマウスを使えるスマホやタブレットなら、接続すればテストできます。
ホイールを1段回しただけで複数回カウントされるのはなぜですか?
macOSのスムーズスクロール、タッチパッド、高速回転ホイールなどは、1段ごとに小さなスクロールイベントを何回も送ります。マウスホイールテストでは各イベントの量と単位を表示するので、故障との見分けがつきます。



